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2018年10月25日 研究支援 日本語教育
スワンクラーブ・ウィタヤーライ・スクールの高校生が大阪大学で5日間の研修ツアーに参加

 スワンクラーブ・ウィタヤーライ・スクール(タイ、バンコクにある名門の国立中高一貫校)の高校生10名と引率の教員2名が、10月14日〜20日の1週間、来日して大阪大学で5日間の研修ツアーに参加しました。この研修ツアーは、生命医科学分野への進学を希望しているタイ人高校生が将来の日本留学について具体的なイメージを描くための機会を提供することを目的として、日タイ教育研究振興財団が起案・支援し、2018年度JSTさくらサイエンスプラン助成金による資金援助のもと、大阪大学微生物病研究所により企画・実施されたものです。研修初日と2日目にわたり、微生物病研究所で次世代シーケンサーによる大規模遺伝子配列解析に関するセミナーを受講すると同時に、細胞生物学の実習として、実際に自分達で細胞内小器官や細胞骨格を蛍光色素で染め分けて、その局在を蛍光顕微鏡を使って観察しました。また、大阪大学医学部、生命機能研究科、生物工学国際交流センターを見学し、最先端の研究内容について説明を受けました。さらに、期間中、国立民族学博物館を訪問し、世界の多様な文化に触れるとともに、箕面市国際交流協会では大阪府内の高校で学ぶタイ、マレーシア、韓国からの留学生や日本人高校生と交流を深め、またスワンクラーブ・ウィタヤーライ・スクールを紹介するプレゼンテーションを行いました。研修は、最先端の研究成果をまじえた盛りだくさんの内容でしたが、生徒達は疲れも見せず、毎日、積極的に参加していました。参加した生徒達にとって、この研修ツアーはおそらく生涯忘れることのない若い日の貴重な経験として記憶されるでしょう。R.E.P.財団では、来年度以降も継続的に、このツアーが実施できるように支援を続けていきたいと考えています。

伊丹空港に到着した生徒達

 

微研での実習:位相差顕微鏡による培養細胞の観察

微研での実習:初めてのピペットマン操作

 

医学部見学を終えて、金田医学研究科長を交えて記念撮影

 

生物工学国際交流センターにて

 

生命機能研究科での研修風景

 

箕面市国際交流協会にて

 

国立民族学博物館にて説明を聞く

 

研修コース修了書授与式

 

親睦会で関係者を交えての記念写真