現在 タイ国内では、多数の日本人教員が大学や中等教育機関で日本語を教えていますが、在タイ日本国大使館もその正確な数を把握できていないのが実情です。また、さまざまな科学・技術の分野においても、タイ国内で日本人研究者が教育研究活動に従事しています。このような研究者や日本語教員の中には、公的機関からの支援を受けられず、教育開発の機会と資金に恵まれず、また危機管理の面でもリスクを拭えない状況での活動を余儀なくされているケースが見られます。本財団では、タイにおける日本人教員や研究者の現場での活動を支援します。
日本語教育者、研究者等支援事業
日本語教育(中等教育機関)
タイでは近年、中等教育機関に於ける日本語学習者が増加の一途を辿っています。国際交流基金が実施している「日本語パートナー」事業により、タイ全土の中等教育機関に日本人が派遣され日本語を学ぶ生徒が増加している反面、以前よりタイ国内で日本語教育に携わってきた日本人教員はこれまで通り、低賃金、待遇処遇の悪さ、公的機関によるサポートがないことによる不安定な生活から、定着が難しく、その数が学習者に対して減少傾向にあります。当財団では、こうした現状を改善し、今後の継続的な日本語教育を推進をするために、中等教育機関で日本語を教えている日本人教員の支援をしていきます。
➤ 具体的な支援内容
・生活に関する支援
・学校とのトラブルやVISAなどの職場環境に関する問題の解決支援
・日本語教師間の交流事業等の実施
・日本語教師のためのセミナーや講演などの実施
・その他、教材、文化事業材、辞書、テキストなどの貸し出し等の支援
日本語教育(高等教育機関)
タイの大学等で日本語を教える日本人教員についても積極的に支援をしていく予定です。
➤ 具体的な支援内容
・生活に関する支援
・日本語教師間の交流研修事業等の開催
・生活全般に関する相談窓口の設置等
研究者支援
日本人研究者で、タイの大学に在籍する方、日本の大学、研究機関からタイに研究等の
目的で入国される方等の為に、当財団は以下のような支援をしていく予定です。
➤ 具体的な支援内容(準備中です)
・研究者のワンストップサービスの実施(研究資材保管や会議室の提供など)
・コンシェルジュ業務等の提供